Grain

秋冬の保湿、何をどの順番で使うか

7分で読めます
秋冬の保湿、何をどの順番で使うか

気温が下がると、肌のうるおいは少しずつ逃げていきます。夏は化粧水と乳液だけで十分だった肌も、空気が乾いてくると物足りなくなり、クリームや美容液を新しく迎え入れる人も多いはず。けれど手元のアイテムが増えると、今度は「どれから塗ればいいんだっけ」と順番に迷います。せっかく良いものを揃えても、順番がちぐはぐだと力を十分に受け取れないこともあります。難しく考える必要はありません。覚えておきたいのは、たったひとつの原則だけです。

基本は「水分から油分へ」

化粧水で水分を与え、乳液やクリームでその水分にふたをする。これが保湿の基本的な流れです。さらりとしたものから、こっくりしたものへ。手に取ったときのテクスチャーが軽いものほど先、と覚えておくと迷いません。化粧水、美容液、乳液、クリーム。多くの場合、この並びが自然と流れに沿っています。油分には水をはじく性質があるため、先にふたをすると、あとからの水分が肌の表面でとどまってしまう。「先に水、あとから油」という感覚で身につけてしまうほうが続きます。

足し算ではなく、順番の引き算。必要なものを、必要な順に。

クリームは「ふた」として最後に

乾燥がとくに気になる夜は、クリームを最後に重ねるとうるおいが長く続きます。塗る量を増やすよりも、順番を守るほうが効果を感じやすいはずです。クリームは、それまでに届けた水分を逃がさないための、いわば最後のふた。どんなにいい化粧水を使っても、最後に守る一枚がなければ、与えたうるおいは空気中へ逃げていってしまいます。だからこそ、量ではなく順番。最後のひと塗りが、その日の手入れを締めくくります。

なじむ間(ま)を、少しだけ待つ

一つ塗ったら、次を重ねる前にほんの少しだけ待つ。肌になじむ時間をはさむと、それぞれの役割が混ざりすぎず、心地よく仕上がります。几帳面に計る必要はありません。手のひらで顔を包んで、しっとり落ち着いたかな、と感じたら次へ。慌てて塗り重ねると、ぬるぬるした感触が残りやすく、量を使ったわりに満たされない、ということも起こります。

秋冬の保湿は、新しいものを次々に足していく季節のように思われがちです。けれど本当に大切なのは、手持ちのものを正しい順番で、ていねいに重ねること。水分から油分へ、軽いものから重いものへ。この静かな原則さえ覚えておけば、アイテムが増えても迷うことはありません。寒くなる夜の手入れが、少しだけ心地よい時間になりますように。