洗顔を終えたあと、肌がきしむように感じることはありませんか。汚れを落とすことは大切ですが、乾燥肌にとっては落としすぎないことも同じくらい大切です。
乾燥肌の洗顔で見直せるのは、何で洗うかと、どう洗うかの2つです。洗顔料の選び方から順に見ていきます。
つっぱりの原因は洗浄力
しっかりした泡は気持ちのいいものです。ただ、洗浄成分が強いほど、肌に必要な皮脂膜や角層の脂質まで落としやすくなります。
皮脂膜は、肌の水分が逃げるのを防ぐふたのような役割をしています。これを洗い流しすぎると、洗った直後から水分が蒸発しやすくなります。洗顔後のつっぱりは、そのサインです。
洗顔料の選び方
洗浄成分は、大きく2つのタイプに分けて考えると選びやすくなります。
| タイプ | 主な成分 | 乾燥肌との相性 |
|---|---|---|
| 高級脂肪酸系 | ラウリン酸、ミリスチン酸など(一般的な固形石けん・洗顔石けんに多い) | 洗浄力が強く泡立ちもよいが、皮脂を落としすぎやすい |
| アミノ酸系 | ココイルグルタミン酸Naなど | 洗浄力はおだやかで、必要な皮脂を残しながら洗える |
成分表示だけで判断するのは難しいものです。「弱酸性」「乾燥肌用」「つっぱらない」と書かれたものは、アミノ酸系の洗浄成分を中心にしていることが多い傾向があります。
もう一つの目安は、最初から泡で出てくるタイプです。自分で泡立てる手間がなく、少ない量で手早く洗えるので、こすりすぎを防ぎやすくなります。
乾燥肌の洗い方
まず、お湯の温度です。手で触れて少しぬるいと感じるくらいが目安になります。熱いお湯は気持ちがいいのですが、皮脂を落としやすく、洗浄成分の刺激も強く出やすいことがわかっています。
洗顔料はしっかり泡立てて、泡を肌の上で転がすように洗います。指が肌に直接当たらないくらいの力加減で十分です。時間をかけるほど洗浄成分が肌に触れる時間も長くなるので、手早く済ませます。
すすぎは、生え際やあごの下まで丁寧に。洗浄成分が残ると、それも乾燥や刺激の原因になります。拭くときはタオルを押し当てて水気を吸わせ、こすらないようにします。
洗ったあとの肌は、時間とともに乾いていきます。化粧水や乳液は、タオルで押さえたらすぐに。後回しにしないことも、洗い方の一部だと思います。
洗顔料とクレンジングは役割が違う
洗顔料は、汗や皮脂、ホコリなど水になじむ汚れを落とすためのものです。メイクや日焼け止めのように油になじむ汚れは、洗顔料だけでは落としきれず、こする原因になります。
夜にメイクや日焼け止めを落とすときは、バームやオイルのクレンジングでなじませてから洗い流します。そのあとの洗顔料は、皮脂や汗を落とす程度の軽いもので十分です。役割を分けると、どちらの洗浄力もそこまで強くしなくて済みます。
朝は洗顔料を使わなくてもいい?
朝はぬるま湯だけで済ませる方法もあります。夜にきちんと洗っていれば、朝の肌に残っているのは寝ているあいだの皮脂や汗くらいだからです。
わたしは冬のあいだ、朝はぬるま湯だけにしています。小鼻のまわりのべたつきが気になる日だけ、そこに少し泡をのせます。肌の状態は日によって変わるので、決まりにしすぎないほうが続けやすいと感じています。
洗顔は1日に何回まで?
洗顔料を使うのは、基本的に1日1〜2回までと考えてください。汗をかいた日にさっぱりしたくなっても、何度も洗顔料で洗うと皮脂を落としすぎてしまいます。日中は水やぬるま湯で流すだけにとどめると、乾燥を招きにくくなります。
洗顔を見直してもつっぱりが続くときは、洗ったあとの保湿も見直してみてください。季節に合わせて何を一段足すかは「秋になったら保湿を増やす?夏の保湿との違い」でまとめています。
Grain Note
よく落ちることと、肌に合っていることは別の話です。
洗浄力の強い洗顔料ほど「しっかり洗えた」と感じやすいものです。乾燥肌では、それが落としすぎのサインになっていることもあります。洗浄成分を少しおだやかにして、お湯の温度を下げる。洗顔後のつっぱりは、この2つでかなり変わってきます。
Grain Evidence
洗浄成分が皮膚バリアに与える影響
洗浄成分(界面活性剤)の種類によって皮膚バリアへの刺激は大きく異なり、アミノ酸系などのおだやかな洗浄成分は、角層の脂質やたんぱく質への影響が少ないと報告されています。
Ananthapadmanabhan KP, et al. Dermatol Ther. 2004;17 Suppl 1:16-25. (PMID: 14728695)
お湯の温度と洗浄成分の刺激
腕の皮膚に洗浄成分(ラウリル硫酸ナトリウム)を4・20・40℃の温度で4日間塗った研究で、40℃のときに皮膚からの水分の蒸発や赤みが最も強く出たと報告されています。
Berardesca E, et al. Contact Dermatitis. 1995;32(2):83-87. (PMID: 7758326)
水と洗浄成分にさらす温度の違い
洗浄成分の溶液に腕を浸す実験で、40℃では20℃に比べて皮膚からの水分の蒸発が有意に増えたと報告されています。
Ohlenschlaeger J, et al. Acta Derm Venereol. 1996;76(4):274-276. (PMID: 8869682)
Grain Pick
乾燥や敏感さを感じやすい人には、キュレルの潤浸保湿 泡洗顔料。セラミド機能成分を守りながら洗える設計で、洗い上がりがつっぱりにくいのが特徴です。
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洗顔料選びに正解はひとつではありません。洗い上がりのつっぱり感を目安に、自分の肌に合うものを見つけてみてください。

