CeraVeという名前を、SNSやレビュー動画で見かけたことがある人は多いと思います。ただ、パッケージがシンプルな分、実際に何が特徴のブランドなのかは意外と知られていません。
結論から言うと、CeraVeは「セラミドを、肌本来に近い形で届けること」に軸を置いたアメリカ発のスキンケアブランドです。
CeraVeとはどんなブランドか
CeraVeは2005年、アメリカの皮膚科医グループとの共同開発でスタートしました。「肌にもともとあるはずのセラミドが、乾燥肌や敏感肌では不足している」という考えを出発点に、セラミドと必須脂肪酸を配合した処方を確立しています。2017年にロレアルグループ入りし、研究体制が強化されました。日本には2020年に上陸しています。
3種のセラミドと、MVE処方という届け方
CeraVeの処方は、セラミド1・3・6-IIという3種類のセラミドと、コレステロール、必須脂肪酸を肌本来の比率に近づけて配合しています。ここまでは他のセラミド系ブランドにも共通する考え方です。
CeraVeが独自性として掲げているのが、MVE(マルチベシキュラーエマルション)という技術です。保湿成分を微小なカプセルに包み込み、塗った直後だけでなく時間をかけて少しずつ肌に放出する仕組みで、うるおいの持続を狙った設計になっています。
国内のセラミド系ブランドと何が違うか
「セラミドで肌のバリアを整える」という考え方自体は、キュレルのような国内ブランドとも共通しています。違いが出やすいのは、処方の届け方と価格帯です。
| CeraVe | 国内のセラミド系ブランド(例: キュレル) | |
|---|---|---|
| 開発の背景 | アメリカの皮膚科医グループ | 国内メーカーの皮膚科学研究 |
| 独自技術 | MVE処方(持続的放出) | セラミド機能成分の配合設計 |
| 価格帯 | 容量が大きく、比較的コスパがよい | ミドル価格帯が中心 |
| 入手経路 | 一部は並行輸入・海外通販が中心 | ドラッグストアで購入しやすい |
どちらが優れているという話ではなく、届け方の設計思想が違うと捉えるのが近いと思います。大容量をたっぷり使いたい人にはCeraVeが、身近な店舗で確実に手に入れたい人には国内ブランドが向いている、という選び方もできます。
日本の乾燥肌・敏感肌に合うか
CeraVeは化粧品としての届け出で販売されており、医薬部外品のような効能効果をうたう製品ではありません。「セラミドを補うことでバリア機能をサポートする」という位置づけで捉えるのが実態に近いです。
合う・合わないには個人差があります。まずは少量から、肌の様子を見ながら試してみてください。
香料無添加の製品も多く、乾燥肌・敏感肌向けに作られていますが、季節や体調によって肌の状態は変わります。はじめて使う場合は、他のスキンケアと同様に少量から様子を見るのが安心です。
Grain Note
ブランドを知ってから使うと、続け方の判断がしやすくなる。
CeraVeを「海外の人気ブランド」で終わらせず、何を目的に設計されているかを知っておくと、自分の肌に合わせた使い方を選びやすくなります。
Grain Evidence
セラミドを含む保湿剤とバリア機能の関係
セラミドを中心とした保湿剤(セラミド優位型モイスチャライザー)は、乾燥肌・アトピー性皮膚炎などバリア機能が低下した肌において、水分保持機能の改善に役立つ可能性があるとする皮膚科学領域の報告があります。ただし製品ごとに配合比率や技術が異なるため、効果の程度は一様ではありません。
皮膚のバリア機能とセラミド配合保湿剤に関する皮膚科学領域の研究知見


