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残暑の肌。夏のケアをいつ戻すか。

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残暑の肌。夏のケアをいつ戻すか。

まだ日中は暑いのに、洗顔のあとに少しつっぱる。夏のあいだは感じなかった感覚が、8月の後半あたりから戻ってくることがあります。

軽いジェルに変えていた保湿を、そろそろ戻したほうがいいのか。でもまだ暑いし、べたつくのも嫌だ。この時期は、その判断がいちばん迷うところだと思います。

肌のほうが先に変わります

季節ごとに肌の状態を測った研究では、角層の水分量と皮脂の量はどちらも夏に高く、季節が進むにつれて下がっていくことが確認されています。逆に、水分が逃げていく量は反対の動きをします。

つまり肌は、暑さが完全に終わるのを待ってから変わるわけではありません。日照や湿度が少しずつ動くのに合わせて、先に反応し始めます。体感より肌のほうが早い。そう考えておくと、8月後半のつっぱりにも説明がつきます。

気温ではなく、手ざわりで決める

「9月になったら切り替える」と決めておくのは簡単ですが、その年の気候によってずれます。かわりに、自分の肌に出るサインを目安にするほうが確実です。

洗顔のあと、何もつけずにいられる時間が短くなった。夕方の肌が粉をふくように見える。ファンデーションが小じわに溜まるようになった。こういう変化が2〜3日続いたら、切り替えどきだと思います。

全部を一度に戻さない

ただ、まだ暑い時期に冬のケアをそのまま持ち込むと、今度はべたつきや毛穴の詰まりが気になります。戻すのは順番に、が現実的です。

最初に戻すなら夜のクリームです。寝ているあいだは汗をかいても気になりにくく、乾燥の影響が出やすい時間帯でもあります。朝は当分軽いままで構いません。

季節は一日で変わりませんが、肌は毎日少しずつ動いています。

エアコンの効いた部屋にいる時間が長い人は、この切り替えがもっと早く来ることがあります。湿度が30%を下回る環境では肌の乾きを感じやすくなるという報告もあります。外の気温だけでは決められない理由がここにあります。

日焼け止めはまだ続けてください

保湿を秋のものに寄せていく一方で、日焼け止めはそのまま続けるほうが安心です。9月の紫外線は、真夏ほどではないにせよ、まだ十分に届いています。

わたしは毎年この時期、日焼け止めを塗る手が少しゆるみます。暑さが引くと気が抜けるのだと思います。その油断が、秋になって色として出てくることを考えると、もう少し続けておこうという気持ちになります。

Grain Note

切り替えは、決断ではなく観察から始まります。

暦や気温で決めようとすると、どうしても早すぎたり遅すぎたりします。洗顔後の数十秒に肌がどう感じているか。そこを見ているほうが、結果的に迷いません。

Grain Evidence

角層の水分と皮脂の季節変動

中国・昆明で72名の女性を1年間追跡した自己対照研究では、角層水分量・皮脂量ともに夏に最も高く、冬に最も低くなりました。経表皮水分蒸散量(TEWL)はこれと逆の動きを示しています。

Wang X, et al. Skin Res Technol. 2020;26(3):398-405. (PMID: 32196767)

低い湿度と肌の乾き

湿度を管理した環境試験では、相対湿度が30%を下回る条件で目や肌の乾燥を自覚しやすくなることが示されています。屋外の季節とは別に、室内環境が肌の状態に影響することを示す報告です。

Sunwoo Y, et al. J Physiol Anthropol. 2006;25(1):7-14. (PMID: 16617203)