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暖房の部屋で乾く肌。湿度と保湿の目安

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暖房の部屋で乾く肌。湿度と保湿の目安

11月に入って、朝晩に暖房をつける日が増えてきました。部屋は暖かいのに、夕方になると頬や口のまわりがつっぱる。そんな感覚がある人もいると思います。

化粧水を増やしても、しばらくするとまた乾いてくる。手入れの量を見直す前に、肌がいる部屋の空気を一度確かめてみませんか。

暖房をつけると湿度が下がる理由

空気がふくめる水分の量は、温度が高いほど多くなります。同じ量の水分でも、空気を暖めると「あとどれくらい水分を抱えられるか」の余裕が増えて、相対湿度の数字は下がります。

冬の外気は、もともと水分が少ない状態です。その空気を暖房で20度前後まで暖めると、加湿をしていない部屋では湿度が30%台、ときにはそれより低くなることもあります。

乾いた空気と肌のバリア

肌のいちばん外側にある角層は、まわりの空気から影響を受けやすい場所です。湿度が低いと、角層の水分は空気のほうへ逃げやすくなります。

湿度や気温と肌の関係を調べた研究をまとめた総説では、低い湿度と低い気温が続くと、肌のバリア機能が全体として下がりやすいと結論づけています。刺激を受けやすくなったり、湿疹が出やすくなったりすることにもつながると書かれています。

まず湿度計をひとつ

体感だけでは、部屋がどれくらい乾いているかはわかりにくいものです。小さな湿度計を肌がいる時間の長い場所に置くと、乾く日とそうでない日の違いが見えてきます。

オフィスなどの大きな建物では、法律で相対湿度を40%以上70%以下に保つ基準があります。家でも、40%を下回る日が続くなら加湿を考える目安になります。加湿器を使う場合は、タンクの水を毎日替えて、説明書に沿って手入れをしてください。

エアコンの風が顔に直接当たる場所も、肌が乾きやすくなります。座る位置や風向きを少し変えるだけでも違いがあります。

保湿は量より場所

乾燥を感じると、化粧水を何度も重ねたくなります。でも水分を足しても、ふたをしないままだと乾いた空気の中で逃げていきます。

化粧水と乳液はいつもどおりにして、最後に頬や口のまわりなど乾きやすい場所だけクリームを足してみてください。顔全体に重ねるより、べたつきが気になりにくくなります。

わたしは仕事部屋に湿度計を置いて、30%を切る日がこんなにあるのかと驚きました。加湿器をつけた日は、夕方の口のまわりのつっぱりが少しやわらいだように感じます。どれくらい乾きを感じるかは人によって違うので、自分の肌と数字を見比べてみるのがいちばんです。

Grain Note

肌の乾きは、手入れの量だけでなく、部屋の空気からも来ています。

冬になると、スキンケアに何かを足したくなります。その前に湿度計の数字を見てみると、足すべきものが化粧品なのか、部屋の水分なのかが見えてきます。

Grain Evidence

湿度・気温と肌のバリア機能

環境の湿度と気温が肌に与える影響を調べた研究をまとめた総説です。低い湿度と低い気温では、肌のバリア機能が全体として下がり、刺激物などへの反応が起きやすくなると結論づけています。冬に皮膚炎が悪化しやすいことにも関係すると考えられています。

Engebretsen KA, et al. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249. (PMID: 26449379)

建物の湿度の基準

建築物衛生法に基づく建築物環境衛生管理基準では、空気調和設備のある特定建築物の居室について、相対湿度を40%以上70%以下に保つよう定めています。家庭向けの基準ではありませんが、室内の湿度を考えるときの目安になります。

厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」

Grain Pick

乾きやすい場所に足すクリームを選ぶなら、セラミドの働きを補う成分を配合した、敏感肌向けのものが使いやすいです。

顔全体に重ねる必要はありません。頬や口のまわりなど、夕方につっぱる場所から試してみてください。